1999/12/13 Rev.4
プレステ修理事例 その1



 このページでは,プレステの修理事例を掲載します。

 ただし、掲載内容を実施したとしても、あくまで 私がやった範囲である程度の改善がみられたというだけであり、必ずしも直るとは言えません。
 記載内容は最終手段としてのみ行うのが適当と思われます。

 なおこれらを行うと販売店やメーカーからの保証は効かなくなるだけでなく,修理サポートも 拒絶される可能性があります。また不具合,故障を誘発したとしても当方は一切責任はとれません。あくまで個々の責任において 行ってください。

 掲載されているものは、修理/改造などをやったことのない人には向いていません。それでも やった場合は本体に致命傷を与えたり事故となる可能性がありますので、行わないことを強くおすすめします。
  



1.故障モード1
 
症状:CD−ROMを読み込みでデータエラーを起こす/CDが高速回転する
前提:レンズクリーナー等でレンズ表面の掃除をしても、効果がなかった場合。
対処:レーザーピックアップユニット(以下、ピックアップと略す)の内部を掃除する。
方法:プレステ本体をバラす方法は省略し、ピックアップ部をバラす方法のみ記載します。
   ピックアップユニットを掃除します。方法は以下。

(画像を大きくして見たい場合は画像をクリックしてください。一部の画像は拡大なし)

写真1


 

写真2

(1)プレステのピックアップを取り出し、アッパーカバー(と勝手に命名)を取り外します。

 バラす際にピックアップが邪魔なので,先にシーク用モーター(トラッキング送り用)を取り外しておき、ピックアップを最外周あたりに移動しておくと、作業がしやすくなります。


写真3
(2)ピックアップをレールから外す。
 
 ピックアップが空回りする状態でピックアップユニットを最外周にもっていき、この状態でピックアップ裏面の白いプラスチック(オモテ面のギアと連動している)の根本をCD外周の方向に向かって押すと,「バキっ」となってピックアップの固定がはずれます。勢い余って割らないように注意。必ず最外周でやること。そうでないとはずれません。

写真4
(3)ピックアップをさらに分解
 
 フレキ押さえ兼シールドを外します(ネジ1ヶ所)。

 

写真5
レンズ周辺カバーを外します。

写真6
4)レンズ直下のプリズムミラーを掃除する。


 レンズはプラスチックのアームで吊ってありますので,これを切らないように十分注意しながら、レンズを軽く持ち上げ,空いた隙間に綿棒などを入れ,この直下にあるプリズムミラーを掃除します。
 プラスチックのアームを切ってしまったり、あまりグリグリやると変形させてしまう恐れがありますのでゆっくり慎重に。また、レンズ周辺に偏向ヨーク(コイル)がありますので,レンズを持ち上げるときに傷や断線させないよう注意します。

 洗浄力強化のため,綿棒に少しアルコールなどをしみこませるなども有効です。この場合は水アカ防止のため,二度ぶき(乾拭き)してください。
 なお,タバコを吸う人は,レンズの裏側も掃除。

5)動作テスト

 エラーが出ないようになっていれば改善されたことになります。
 問題なければ組み立てて終了。



2.雑学

 プレステのピックアップユニットは本家ソニー製のようですが、プレステ用は特注らしく、CDウォークマン(旧ディスクマン)のピックアップユニットをコストダウンさせたもののようです。形状から、ほとんど流用設計って感じです(SCPH−5000以降は知りませんが)。
 ただしこれがくせ者で、CDウォークマンのピックアップは金属棒をスパイラル状に加工したピックアップ送り機構が付いているのに対し、プレステのはプラスチックガイド&プラスチックアームを採用しているため、ガイドやアームがすり減ってフォーカスが合わなくなる不具合が出るとよく言われています。特にゲームを始める際、毎回必ず読み込む内周部分のすり減りが激しいようです。
 使い込んだSCPH−1000(初代)〜SCPH−3500などは、スライド部分の段差が目に見えて分かるようになります(もちろんピックアップをバラした状態でですけど)。この場合は修理事例2を参照してください。


3.参考資料

・オーム社 図解コンパクトディスク読本(改訂3版)
・ソニー(株) ソニーテクノワールド’99 配布資料
・ソニー(株) CDウォークマンバラし調査




4.履歴:

 1999年12月12日 Rev.4 修理事例を分割
 1999年10月23日 Rev.3 雑学部分を修正
 1999年 9月27日 Rev.2 4項ほか修理に関係ないことを追加
 1999年 9月23日 Rev.1 公開



一つ前に戻る